2年連続でコレステロール高値に。からだへの影響は？

LDL（悪玉）コレステロールをコントロールするための一般的な留意点をご紹介いたします。

●食事は、まず糖質を控えめにします。とくに砂糖を含むものとアルコールの摂取を控えると、効果が出やすくなります。

●体重が多めの場合、2～3㎏減量するだけでも効果が期待できます（今の体重の5％落とすとより効果的）。

●ゆっくりと脂肪を燃焼させるウォーキングなどの有酸素運動を行います。毎日30分以上行うとよいのですが、週数回であっても効果につながります。まとまった時間がとれない場合、生活の中で（家や職場で）こまめに動くようにしたり、簡単にできる体操もおすすめです。

●ストレスや疲れにより、血中脂質の合成が促されます。上手に気分転換を図ったり、休養をとるように心がけましょう。

●LDLコレステロールを上げやすい食品（冷やすと固まる脂や卵の黄身）は控えめにして、野菜類を積極的にとると余分な脂質を体外に出してくれます。揚げ物の食べすぎにも注意しましょう。

コレステロールの異常が認められる場合、年齢や体格にかかわらず、脂質異常症以外の病気が隠れている可能性や家族性（遺伝性）の可能性もあります。また、高い状態が続いたことで動脈硬化が起きたとの報告もあるようです。

ただ、コレステロールの数値が高いからといって、数週間で急に、血管にダメージが起こるということではありません。長期間にわたって高い数値が続くと、血管に徐々に脂が付着して動脈硬化の原因になり、脳梗塞や心筋梗塞などを引き起こすことにもつながります。高い値が続く場合、受診を検討されてもよいでしょう。