外傷性のくも膜下出血の再発予防
3年ほど前、事故で頭を打ち、外傷性くも膜下出血で入院しました。その後、定期的に検査を受けており、問題なく日常生活を送っていますが、再発のリスクが心配です。予防のためにできることはありますか?
男性/30代
2024/07/18
くも膜下出血は再発の可能性がある病気ですが、最も多いのは初回出血後1週間以内、特に24時間以内といわれています。また、脳梗塞など、ほかの脳の病気は2週間以内に多いという情報があります。
ご相談者の場合、すでに3年ほど経過しているようですので、主治医より通常生活で問題ないという指示が出ていることから安定している状態と推察されます。
また、外傷性(けが)によりくも膜下出血を起こされていますが、その際のダメージの受け方により、脳への影響は異なるため、まずは主治医に確認されるとよいでしょう。
一般的なくも膜下出血を含む脳血管疾患の管理(再発予防)についてご紹介します。
・通常、くも膜下出血を含む脳血管疾患の危険因子の代表は高血圧と加齢で、とりわけ高血圧は一番の危険因子です。
・家系内にくも膜下出血の原因となる脳動脈瘤がある人や、くも膜下出血の人がいる場合は、発生頻度が高くなるといわれています。
・脳動脈瘤がある場合、高血圧、喫煙、過度の飲酒は破裂の可能性を数倍高くするという報告があります。
脳血管疾患を再発しないようにするためには、高血圧、糖尿病、脂質異常症、心房細動といった病気があればきちんと治療、予防することが重要と考えられています。特に血圧の管理は、脳血管疾患の再発を予防するうえでも重要となります。
また、脳血管疾患を起こした後は、定期的に経過観察をしていくことが大切です。ご相談者は定期的に通院し、経過をみているようですので、これを継続するとよいでしょう。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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