Question
PSA検査の頻度や生検が必要な基準は?
PSAの数値が以前よりも上がったため(数値としては4.0ng/mL以下)、前立腺のMRI検査を受けたところ、継続的にPSA検査を受けるようすすめられました。検査の頻度や生検が必要になる基準はありますか?
男性/60代
2024/05/22
Answer
PSA(前立腺特異抗原)は前立腺でつくられており、通常は精液中に分泌されますが、前立腺に負担が生じると、血液中にもれ出します。PSA値は前立腺がんのほか、前立腺肥大症、前立腺炎などによって上昇します。前立腺肥大症の場合、PSA値の上昇は1.0~10.0ng/mL前後までの範囲が一般的であり、前立腺がんでは著しく増加するため、10.0ng/mLを超える場合には前立腺がんが疑われます。
PSA値は常に一定ではなく、多少の数値の変動はよくみられることです。また、基準値4.0ng/mL以下の範囲の変動で、がんのリスクと判断することは通常はありません。
PSA検査を行う頻度については、一般的にはPSA値が1.0ng/mL以下の場合は3年ごと、1.1ng/mL以上の場合は年1回の検査が推奨されています。加えて、多くの医療機関ではPSA値が4.1ng/mL以上の場合に生検の対象とされているようです。
ご相談者の場合、継続的なPSA検査がすすめられているということですから、PSA検査の適切な間隔については主治医に確認し、相談しながら経過をみていくほうがよいでしょう。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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