急性胃腸炎での下痢止めや解熱剤の服用

急性の胃腸炎で解熱薬が処方される場合はあります。しかし、からだのつらさがそれほど強くない場合には、使用はおすすめしていません。解熱薬は熱を一時的に下げる効果はありますが、病気を治す働きはありません。解熱薬によっては副作用で下痢しやすくなる場合もあるからです。

また急性の下痢の場合は、基本的には下痢止めの使用を避け、腸内細菌の環境改善のために整腸剤が処方されるのが一般的です。ただし、下痢があまりに激しい場合には、下痢止めが処方されることもあります。

下痢のときには、腸管を刺激するような繊維分の多いものや脂肪分の高い食事は避け、消化のよいものをよくかんで食べてください。

おなかがゴロゴロする場合には、腹巻きや下着を重ねる、ホットパックを当てるなどして軽く温めると症状が落ち着くことがありますので、試してみるとよいでしょう。水分をこまめにとることも大切です。

発熱がある場合は、気持ちよいと感じる程度に氷や保冷剤をタオルなどで包んだものを首、わきの下、足の付け根（おなかと足の境目）に当てて冷やすとよいでしょう。