せきが治らない。胸部X線検査では異常なし
昼も夜もせきが止まらず、特に夜中から明け方にせき込んでしまい、眠れません。かかりつけ医や総合病院を受診していますが良くなりません。せきの出方は、痰が絡む場合(無色か薄い黄色)と、痰は少ないがひたすらせき込む場合とがあります。ぜんそく用の吸引器を使ってもあまり効果を感じられません。胸部X線、CT、痰検査などは正常で、気管支や副鼻腔の炎症の可能性もあるようです。
女性/50代
2024/05/04
せきの原因はさまざまで、特に夜間、早朝に多い場合は呼吸器の病気(気管支ぜんそくや咳ぜんそくなど)、胸やけを伴う場合は胃液が逆流する逆流性食道炎などに伴うせき、仰向けに寝たとき鼻水がのどに垂れ込む刺激(後鼻漏)で起きるせきや痰もあります。真菌やウイルス感染、アレルギーによるせき、ストレスの高い環境にいる人の心因性咳嗽(がいそう)などもあり、それぞれ原因に応じた治療が必要ですが、特に慢性的なせきの原因特定は難しいことも少なくありません。
ご相談者は気管支炎か副鼻腔炎からくるせきと診断されているようで、呼吸器疾患の治療による効果があまり感じられないようです。副鼻腔炎があるのであれば、耳鼻咽喉科で鼻の疾患の治療が必要かもしれません。もしも現在の治療を一定期間続けても症状の改善がみられなければ、納得のいく治療法の選択ができるよう、一度主治医に相談されてみてはいかがでしょうか。
生活面ではのどを守るために、乾燥に注意し、室内は少し加湿気味(湿度50~60%前後が目安)に保つとよいでしょう。エアコンの風が直接当たらないようにし、急激な温度差やにおいなどの刺激に注意しつつ、ほこりを避け、空気の清浄や換気に努めましょう。
水分は少量をこまめに補給して、食事はのどごしのよいものや刺激の少ないものがおすすめです。日頃からのうがいや手洗いによって、病原菌の体内への侵入を防ぎ、免疫力を高めるためにも1日3食のバランスのよい食事と、休養をとることを心がけてください。
せきが出るときは、少し頭や上体を高めにして休むとよいでしょう。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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