Question

日中の眠気と血糖値の関係は?

昼食後に、いつも強いだるさやひどい眠気があり、起きていられないほどです。睡眠はとれており、普段それほど疲労を感じているということもありません。健診で、血糖値(空腹時血糖値やHbA1c)が高くなっていることが関係しているのかどうかも気になっています。よい対処法があれば教えてください。

男性/40代

2024/03/29

Answer

昼食後の眠気やだるさについて、睡眠不足と血糖値の観点から回答させていただきます。

一般的な目安として、1日に最低5時間以上の睡眠が必要といわれますが、適切な睡眠時間には個人差があります。毎日5時間程度の睡眠をとっていても、昼間の眠気を感じる場合は、睡眠不足が考えられます。まずは30分~1時間ほど睡眠時間を増やし、1~2週間程度様子をみることをおすすめします。

仕事で帰宅が遅いなど、睡眠時間を増やすことが難しい場合は、昼休みに5~10分程度の仮眠をとるのも効果的でしょう。

一方で、休日に寝だめをすることは、生活リズムの乱れにつながるためおすすめできません。平日の睡眠よりも2時間程度を限度に長めに眠るくらいにとどめましょう。休日に昼寝をする場合は、15時頃には目覚めるよう設定し、30分前後の仮眠をとるとよいでしょう。


こうした睡眠時間の工夫をしても昼間の眠気が改善しない場合は、病気が関係している可能性も考えられます。考えられる代表的な病気としては、睡眠時無呼吸症候群が挙げられます。可能であれば、同居する家族に無呼吸やいびきなど睡眠中に問題がないか確認してもらい、睡眠時無呼吸症候群などの病気が潜んでいないか医療機関で調べてもらいましょう。体重増加も睡眠時無呼吸症候群の要因の1つとされています。


また、健診で空腹時血糖値やHbA1c(ヘモグロビン・エーワンシー)が高いとのことですが、食後の血糖値が高くなりやすい場合、食後の短時間に血糖値が急上昇・急降下している可能性も考えられます。食後、血糖値が急激に上がると、膵臓が慌てて大量のインスリンを分泌するため、今度は血糖値が急激に下がってしまい、この急降下により、眠気やだるさを感じることが考えられます。


食後血糖値の急上昇を防ぐためには、以下のことに気をつけてください。

●朝食、昼食、夕食を規則正しい時間にとる

●朝食を抜かない。夕食をとる時間が遅くならないようにする

 →欠食は、次の食事をとったときに血糖値の急上昇を招きます。

●野菜や海藻、きのこなどを十分にとる。食事の最初にとるとよい

 →野菜や海藻に含まれる食物繊維は、食事の最初にとることで食事の消化吸収のスピードをゆるやかにし、食後血糖値の上昇を抑える作用があります。

●炭水化物は適度にとり、たくさんとり過ぎないようにする

●食後は座りっぱなしを避け、体を動かす(食後に歩く、階段を使うなど)


回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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