ピロリ菌の除菌は症状がなくても行われる?
胃の内視鏡検査で、胃が荒れている様子なので、ピロリ菌がいるかもしれないため、調べてみて除菌してはどうかとすすめられました。症状が出ていない状態で除菌することはありますか?
女性/40代
2024/04/01
胃の内視鏡検査を受けられ、ピロリ菌の検査と除菌をすすめられたとのこと。症状が出ていない状態で検査や除菌をすることもあるかについては、慢性胃炎は無症状のことが多いので、自覚症状がなくても胃の状態が悪くなっていることがあります。そのような場合にも検査や除菌がすすめられます。
除菌を行うメリットは、胃潰瘍などの症状を改善すること、胃がんの発生を抑制できることです。胃潰瘍では7~8割の人が改善し、再発も抑制します。また、特発性血小板減少性紫斑病という血液の病気の場合も、除菌後は6割前後に改善が認められています。萎縮性胃炎が改善するとの報告もあります。
一方、デメリットとしては、軟便、下痢、口内炎、味覚異常などの副作用が起こる人が1割前後、除菌後にもともとあった逆流性食道炎が悪化したり、新たに発症する人が1割前後いるとの報告があります。発疹や発熱、腹痛などの症状がみられることもあります。
一般には、ペプシノゲン検査に異常があったり、胃が荒れたりしている場合は除菌をすすめられることが多いです。検査でピロリ菌が見つかった場合、症状がないときも除菌をしたほうがいいか、そのままにしておいたほうがいいかはケースバイケースで議論が分かれるところです。医師の説明を受け、ご自分の状態を理解したうえで、除菌の必要性について相談していただくことをおすすめします。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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