糖尿病患者の免疫力を向上させるための食事
糖尿病の持病があります。糖尿病があると免疫力が落ち、インフルエンザやかぜなどの感染症にかかりやすいといわれました。血糖コントロールをしつつ、免疫力を高めるために食事面で気を付けることはありますか?
女性/60代
2023/11/18
糖尿病の人は、細菌やウイルスに対する抵抗力が弱まるため、感染症にかかりやすいといわれています。まずは、血糖コントロールを良好に保つことが第一です。日々の食事は、医師からの指示エネルギー量をきちんと守り、食べすぎに気をつけましょう。
ただ、摂取エネルギーだけを気にして栄養が偏った食事を続けていると、抵抗力が弱くなってしまうことがあります。抵抗力を高めるには、栄養バランスの整った食事を普段から心がけます。
主食(ご飯、パン、麺類など)、主菜(肉、魚、卵、大豆製品)、副菜(野菜、海藻、きのこ類)が毎食そろい、牛乳、果物も1日のなかで適量をとるようにします。
それぞれの食品の適量は個々人で異なるので主治医に確認してみるといいですね。そのうえで、ビタミンA(にんじん・にら・ほうれん草など)や、ビタミンC(柿・ブロッコリー・煎茶・かんきつ類など)、ビタミンB6(鶏むね肉・鶏レバー・牛レバー・まぐろ・さけ・さんまなど)といった免疫力を高めるために効果的な栄養素を含む食品を選択してみてはいかがでしょうか。また、腸内環境を整えるヨーグルトや納豆などをとり入れることも、免疫力アップのためにはよいでしょう。
食事以外の注意点として、睡眠をしっかりとる、疲れを次の日に持ち越さない、軽い運動や気分転換できる趣味の時間を持つなど、自分なりのストレス解消法を実践するといいですね。
そのうえで、基本的な感染予防対策(こまめな手洗いとうがいなど)を日ごろから習慣化しておけるとよいと思います。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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