AST、ALTなどの肝機能検査の基準値超えと体重増
健康診断で受けた検査のうち、AST、ALT、γ-GTの数値が基準値を少し超えていました。LDL(悪玉)コレステロールの数値も高く、体重が昨年より5kg近く増え、まず食生活から見直したいです。
男性/40代
2023/02/27
AST、ALT、γ-GTは肝機能をみる代表的な検査項目で、肝炎や脂肪肝、アルコール性肝障害などで高値を示すといわれています。LDLコレステロール値が高い場合は、動脈硬化の進行が心配されます。相談内容だけで原因をはっきりとご説明することは難しいのですが、一般的に数値が高値となる場合の対処についてご説明します。
前述の数値が高値を示す原因として、食べすぎや飲みすぎ、栄養バランスの偏った食事といった食生活の乱れ、運動不足などがあるといわれています。減量すると数値の改善が期待できるでしょう。食事量は控えめにし、バランスのよい食事を心がけましょう。ただし、減量のために食事を抜くことはおすすめできません。食事回数が少ないと、肝臓に脂肪がたまりやすくなり、1日3食を欠かさずとるようにします。それぞれ主食、主菜、副菜をそろえ、栄養バランスが整った食事をとることが基本です。
主食は、ご飯やパン、麺類などです。毎食きちんととるようにします。ご飯なら1食150g程度(茶碗に軽く1杯)が適量です。主菜は肉・魚・卵・大豆料理などで、1日に3皿が目安になります。魚や大豆製品を積極的にとり入れ、肉は脂身の少ない部位を選ぶと脂肪のとりすぎを防げます。副菜は、野菜や海藻、きのこなどのおかずです。毎食、十分とるようにします。1日に5皿程度が目安です。
そして、牛乳・乳製品を1日に1回(牛乳ならコップ1杯程度)、果物(みかんなら1日に2個程度)をとるようにすると全体の栄養バランスが整いやすくなります。
減量するときは、糖分を多く含む食品(菓子パン、清涼飲料水、菓子類など)、油が多い食品(揚げ物、洋菓子、スナック菓子など)はとりすぎないようにし、夜遅い時間の食事にも注意が必要です。飲み物は水や無糖のお茶を選ぶようにします。気をつけたいのは、急いで体重を落とそうとしないことです。急激なダイエットはからだに負担がかかり、体調を悪くしてしまうこともあります。ゆっくり、じっくりと減らしていくことで、元に戻りにくいからだをつくることができます。月に1kgくらいを目安にされるとよいでしょう。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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