軽い脳梗塞の場合、入院や治療は必要?
父のろれつが回らなくなり病院へ行きました。脳に少し出血があり、軽い脳梗塞とのことで、入院や薬の投与はありませんでした。入院しても塩分の点滴程度で、当面は水分を多くとり、数カ月程度様子をみて変化があれば入院などを考えると医師の説明を受けました。初期症状の脳梗塞であれば入院は不要ですか? 少しでも改善してもらいたく、点滴は意味がないというのは本当でしょうか? また、父は血圧が高く、最近では血圧を下げる薬を飲んでも下がらないので、用心しつつセカンドピニオンの受診を考えています。しかし診察料が10万円前後と聞き、躊躇しています。
男性/40代
2023/01/19
脳の血管が破れたり詰まることで、突然いろいろな症状を現すものを脳血管障害(脳卒中)といいます。具体的には脳の血管が破れることを脳出血、脳の血管が詰まることを脳梗塞といいます。
それぞれの治療については、以下の通りです。
●脳出血:血圧を下げる薬や脳のむくみをとるなどの薬物療法が中心です。一般に薬物療法は、出血が少なく血腫(出血した血の塊)の場合が適応です。手術により血腫を吸引する、もしくは開頭手術によって血腫を除去する外科治療を行う場合もあります。
●脳梗塞:脳の血管内の血栓を溶かす、血栓をできにくくするなどの薬物療法がおもに行われます。場合により、カテーテルによる治療や、開頭手術を行うこともあります。
それぞれの治療方法は、いずれも脳神経外科や神経内科の脳を専門とする医師によって、患者さんの状態から治療の適応を検討し、治療が施されます。
また、入院については、患者さんの病状をもとに判断する医師の専門領域です。お父様の場合に治療として妥当であったか、具体的な病状をもとに検討する必要があると思います。お父様の主治医の治療方針については病気の具体的な状態をもとに、専門医の意見を聞く機会を持つことで疑問は解消されるでしょう。その意味からセカンドオピニオン外来を活用されることは望ましいことと思います。
セカンドオピニオン外来は自費診療のため高額ではありますが、一般的に1時間当たり2〜3万円程度の診察料となるようです。通常の相談時間が1時間以内であることを考えると、想定されている金額よりも低いのではないかと思われます。
ご相談のとおり、脳血管疾患における血圧管理は大切なことなので、血圧管理についてもセカンドオピニオン外来などで相談されるとよいでしょう。セカンドオピニオンの受診にあたっては、主治医の治療方針をよく理解しておくことが大切です。もしご家族がセカンドオピニオン受診時に同席されるのであれば、あらかじめ主治医からお父様の治療方針の説明を聞いておくことをおすすめします。
セカンドオピニオンの受診に関しては、受診を希望する医療機関へセカンドオピニオンの問い合わせをしたうえで、主治医へ相談するのがよいでしょう。セカンドオピニオンの活用について、この回答を参考にお父様とよく話し合われることをおすすめします。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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