何かしたわけでないのに動悸を感じる

動悸が出ることがあり、気になっていらっしゃるのですね。健康診断で不整脈を指摘されたということで、大切なからだのことなので心配はごもっともです。動悸はさまざまな理由から起こるので、一般的な原因や診療科についてご説明します。

動悸は、大きく分けると、不整脈に由来するものと、そうでないものに分けられます。不整脈が原因の場合は、頻脈になっていることが多い傾向があります。不整脈由来でないものは、嗜好品（コーヒー、紅茶など）によるもの、貧血で起こるもの、心因性（精神的な不安など）のものなどがあります。

動悸の大半は問診を受ければ、ある程度診断をしてもらうことができます。さらに、心電図やＸ線、超音波（エコー）などの検査をすることで、治療が必要な状況かを鑑別しているので、動悸や脈が速い・遅い、息切れがするなどの不快な自覚症状がある場合は、医療機関への受診がすすめられます。診療科は内科や循環器科で、専門は循環器科です。

ご相談者の場合、健診で不整脈を指摘され、動悸が時々ある様子なので、受診されて現在の状態を確認されるとよいと思われます。かかりつけがある場合は、まずはかかりつけ医に診ていただき、必要なら専門科を紹介いただくとよいでしょう。

受診の際は「いつから」「どんなふうに」「どの程度」「どのくらいの間にどのくらいの時間続くか」「どのような状況で」「症状を軽くまたは悪くするような因子はあるか」「主症状に伴う別の症状があるか」などを伝えるとよいでしょう。