頻繁に脈が飛ぶのが気になる

胸に違和感を覚え、脈が飛ぶ症状（不整脈）を以前から時々認められており、最近はその症状や頻度が増している様子が伺われます。

心臓は規則正しく動いて、全身に血液を送り込んでいます。心臓の拍動（脈）は、心臓の上部にある「洞結節」というところで微弱な電気信号がつくられ、電気の通り道（伝導路）を通って心臓全体に流れ、心臓の筋肉が興奮（収縮）し、その結果、心臓が動く（拍動する）仕組みになっています。

手首などで測る脈は心臓から押し出される血液の拍動が血管に伝わって感じられるもので、もし心臓のリズムに異常が起きれば、脈は乱れてしまいます。不整脈とは、脈が乱れた状態で、心臓に流れる電気の異常や、電気刺激が伝導路をうまく伝わらないなどの状態にあることを意味します。不整脈には頻脈（異常に早い脈）や徐脈（異常に遅い脈）も含まれます。

不整脈の原因として最も多いのは、加齢に伴うものや体質的なもので、心臓病には関係しないものです。また、ストレスや睡眠不足、疲労などでも不整脈は起こりやすくなります。しかし、既に心臓の病気があると、電気系統の異常が生じて、不整脈が出やすくなります。

ご相談者は、不整脈の症状や頻度が急に増しているようなので、早急に循環器内科のある医療機関を受診し、何が原因で不整脈が起こっているか、確認することをおすすめします。