Question

顔にできた紅斑は膠原病の初期症状?

1年ほど前から顔に蝶のような形の紅斑が出ています。膠原病の初期症状と聞きましたが、内科での血液検査では異常なしでした。ほかに自覚症状はありませんが、専門医に診てもらったほうがよいでしょうか?

女性/40代

2022/06/07

Answer

蝶形紅斑は、蝶が羽を広げたような形の、両ほおに対称に表れる紅斑です。両頬が赤みを増すような症状を起こす原因となる病気は多く、膠原病の全身性エリテマトーデス(SLE)のほか、皮膚筋炎、混合性結合組織病、ウイルス性・アレルギー性・接触性・日光・脂漏性などによる皮膚炎、ステロイドなどの外用薬、内服薬の副作用、室温の変化による毛細血管の拡張、スキーなどで冷風にさらされたあと、化粧品によるかぶれ、体温の上昇、精神的な要因、更年期障害などによっても起こることがあります。

膠原病の初期症状であれば、紅斑は少しずつ赤みの範囲が増え、融合してくるのが特徴です。また、膠原病の種類によっては、紅斑の症状が強く表れ、皮膚が固くなるなど角化の症状が出てくるものがあります。


内科を受診して血液検査を受け、膠原病などに特異性のある血液検査の項目に異常が認められなかったなら、現時点で膠原病の可能性は低いと思われます。ただ、気になる症状が続く場合や、症状に変化がある場合には、専門医に相談することをおすすめします。

皮膚の状態の観察はとても大切です。いつから、どこが、どの程度、ほかにも症状が出ているか、気温や体温による変化が影響していないか、どのようなときに症状が強くなるかまたは軽くなるか、以前と比べて症状の変化はあるかなどをよく観察しておきましょう。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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