Question
血清アミラーゼの値が低いのは、どこかが悪いため?
健康診断で血清アミラーゼの値が低いといわれました。どこか悪いのでしょうか?
女性/40代
2022/06/01
Answer
血清アミラーゼは、消化酵素の1つで、炭水化物の分解に関わっています。膵臓と唾液腺から分泌されており、それぞれ分子構造のタイプがわずかに異なっています。アミラーゼは、その組織に異常が生じると血液や尿の中に出てきます。このうち、血液に出てきたアミラーゼを測定したのが、血清アミラーゼです。
血清アミラーゼが低い場合に考えられることとして、膵臓を全摘出したケースや、慢性膵炎や膵臓がんによって組織に大きなダメージが加わった状態、重度の糖尿病などの病気があります。これらの病気を診断するためには、ほかの検査との兼ね合いや、からだに現れている症状を含めて総合的にみていく必要があります。体調の変化がなく、この値が低いといわれただけで再検査や精密検査の指示がない場合は、毎年の健康診断などで経過をみていくのが一般的です。
あらゆる検査値は、ある幅をもって基準値や正常値が設けられていますが、健康な状態であっても、その基準値の幅からたまたま外れることや、もともと体質的に少ない(低い)、または多い(高い)こともあります。たとえ基準値外でも、必ずしも病気と結びつける必要はありません。
値がどのように変化するのかをみていくことで、自分の基準値もわかってきますので、まずは定期的に健康診断を受けることをおすすめします。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
\ アンケートに答えて健康相談を無料体験 /
関連するキーワード
膵炎
糖尿病
血液検査
本サービスに掲載される情報は、医師および医療専門職等の監修の元、制作しております。監修者一覧および元となる情報はこちらからご参照ください。
みんなの
歩数ゲームやデイリーアドバイス、無料健康相談※が利用可能
※ご所属先が本サービスを契約いただいている場合のみご利用いただけます。