Question

うつなどで通院…主治医に疑問を伝えづらい

30数年前に仕事のストレスから体調を崩し、初めは自律神経失調症、次にうつ、現在は躁うつや双極性障害と言われますが、主治医は私が何型なのか、あまり教えてくれません。薬もさほど変化がなく、うつになるたびに抗うつ剤のアナフラニールを調節してくださるだけです。どうしたら双極性障害のうつを改善することができますか?  主治医にそう伝えるのが失礼かと思い、悩んでいますが、1年のほとんどがうつ状態でつらいです。長々とすみません。

女性/50代

2022/01/28

Answer

長期間にわたり治療を続けるなかで、病名が変化してきたのですね。うつの期間が長いにもかかわらず、治療に変化がないということで、不安も感じられていることでしょう。今後、適切な治療を受けるためには、主治医とのコミュニケーションがとても大切になると思います。今回は主治医への相談の仕方について考えてみたいと思います。


とくに現在の治療にかんして不満や不安を抱えている場合、あなたのように主治医に伝えるのが失礼なのではないかと悩み、相談できていない人は少なくありません。しかし、患者さんの側が自分の体調や気持ちを伝えないと、主治医は正確な状態を把握することができません。主治医としても、よい治療につなげるために患者さんのことをしっかり知りたいはずですので、思いを伝えることは決して失礼なことではありません。


医師であれば、言わなくても診察をすればわかるのではないかと思うかもしれませんが、とくに心の病気の場合、検査結果などが数値で表れるわけではないので、患者さん本人がどう感じているのか、体調にどういった変化があるのかなどを、診察の場で十分にコミュニケーションを取りながら医師が把握し、治療を進めていくことが大切になります。話ができないほど体調が悪いときは仕方がありませんが、伝えられる力があるのであれば、これからの治療のためにしっかりと伝えていきましょう。


ただ、診察時間は限られているので、大事なことを伝えられるように考えをまとめておく必要はあると思います。今一番つらいことは何なのか、どんなときに、どのような症状が出るのか、1日、あるいは1週間、1カ月のなかでどのような体調の変化があるのかなど、現在の体調についてできるだけくわしく伝えたうえで、日常生活で気を付けるべきことなどのアドバイスをもらえるとよいですね。


もし、何型なのか、薬の調整は必要ないのかなどの疑問ももっているなら、それについても率直に聞いてみてはいかがでしょうか。主治医は診察時のあなたの様子しか見ることができないので、1年のほとんどがうつ状態でつらいということを把握できていないのかもしれません。


あなたのつらさと、うつを改善したいという思いをぜひ主治医に話してくださいね。どうしても話すのが苦手という場合は、メモなどに伝えたいことをまとめて主治医に渡すという方法もありますので、あなたに合った方法を考えてみてください。


治療が長くなり、毎回同じ様な診察がつづくと、かえって言い出しにくいということもあるかもしれませんが、相談をしないと、あなたの状態が今の治療で安定していると捉えられてしまう可能性もあります。ぜひ勇気を出して現状を伝え、よい治療につなげてくださいね。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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