どんな市販薬を試しても治らない鼻づまり
1~2カ月前から左の鼻のみがつまり気味です。市販のかぜ薬や鼻炎薬、漢方薬すべてを試しても改善されません。
男性/40代
2022/01/28
左の鼻がつまり気味で、薬局で購入可能な鼻炎薬やかぜ薬など、症状にあてはまる市販薬をいろいろと試してみたけれど、症状の改善がみられないとのこと。
今回は、改善しない鼻づまり(鼻閉<びへい>)の症状について、今後の対応を考えてみたいと思います。
鼻閉の症状は、空気の通り道である鼻の内側(鼻腔内)に何らかの問題があり、通りが悪くなっていることで起こります。鼻腔内は粘膜で覆われており、鼻閉の原因として多いのは、鼻粘膜が炎症を起こして腫れている状態です。
鼻粘膜の炎症は、一般的には花粉症などのアレルギー性鼻炎、またはかぜによる急性鼻炎によるものが多いです。アレルギー性鼻炎の症状は、鼻閉のほかに水様性(無色で水っぽく粘り気のない)の鼻汁が見られ、おもに鼻の症状が中心ですが、鼻汁が多いときはせきの症状、アレルギー反応が強いときは軽度の発熱が見られる場合もあります。
かぜによる急性鼻炎は、のどの痛みや鼻汁などの部分的な症状と発熱や倦怠感などの全身の症状を伴う、ウイルスや細菌による感染症です。鼻閉は、そのほかにも鼻の穴を左右に隔てている壁(鼻中隔)が曲がっている鼻中隔彎曲症(びちゅうかくわんきょくしょう)や鼻茸(はなたけ:鼻のポリープ)、副鼻腔炎などでも起こることがあります。
ご相談者の症状は市販薬で改善されず、すでに1~2カ月が経過しています。一般的に市販薬を使用して効果がみられない自覚症状は、2週間前後経過した時点で、医師の診察を受けることがすすめられます。市販薬は、薬剤師に相談する場合も含め、自覚症状のある方が自分で判断して薬を使用するため、一部を除き医師が診察して処方する薬よりも有効成分が抑えていることが通常です。
今回の症状は鼻に限られている様子ですので、まずは耳鼻咽喉科医師の診察を受け、症状に合わせた適切な対処を検討してもらうことがよいかと思います。ご相談者の症状が1日も早く改善されますよう願っております。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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