Question

一度できてしまったシミは消せない?

夏が過ぎ、鏡に映る顔をしげしげと見ていると、に2つのシミを発見しました。できてしまったシミは、何をしても消えないのでしょうか?

女性/60代

2022/01/28

Answer

顔などの目につきやすい皮膚の変化は、女性にとってはとりわけ気になるものです。シミはよくある皮膚の変化ですが、実は皮膚の病気だったという場合もあります。


一般にいうシミは色素斑の総称で、皮膚の色調を決めるメラノサイトの異常により、皮膚の色が黒や茶などに変化している状態のことです。メラノサイトの数やメラニン生成が関係しており、メラニンの分布異常が斑状に表れます。色素斑はいくつかに分類されますが、老人性色素斑と肝斑(かんぱん)がその大半を占めます。


老人性色素斑は境界が明瞭で淡褐色から褐色、50歳以上に多く見られます。肝斑はほおなどに境界明瞭な茶褐色の色素斑が左右対称に表れ、おもに30代以降に見られます。これらはいずれも紫外線が関係し、老人性色素斑はおもに加齢、肝斑には女性ホルモンなども影響します。


単なる加齢による皮膚の変化は、皮膚の厚さや色が薄くなりますが、紫外線による皮膚の防御反応による変化(光老化)では、皮膚は厚くゴワゴワし、色も濃くなり、シミやしわとなって表れます。皮膚の真皮内にある弾性線維が破壊され、その機能が失われることで、皮膚の張りがなくなり、しわやたるみができます。


光老化は加齢による老化とは異なり、予防が可能で、紫外線の防御により一定程度は元に戻る可能性があります。紫外線対策としては、外出時は日傘、つばの広い帽子、長袖、長ズボンの着用を心がけ、皮膚には日焼け止めを塗るなど、紫外線をできるだけ防ぐことが第一です。これらの対策を年間を通じて行うことが大切です。


老人性色素斑の治療としては、日光を避ける、レーザーやケミカルピーリング、美白作用のあるビタミン剤の内服や、外用薬などの方法があります。肝斑も同様に美白作用のあるビタミン剤の内服や外用薬などで治療を行うことが多いようです。


注意したいのは、シミに見える皮膚の腫瘍です。非常に多くの病変があり、皮膚科の専門医でなければ心配のないものかどうかの区別はつきません。悪性腫瘍としては、顔や手の甲など長年にわたり日光を浴び続けた部位に出る日光角化症、有棘細胞癌、基底細胞がん、メラノーマなどがあります。


紫外線により引き起こされる皮膚のがんは、高齢になって表れる特徴があるので、これまでなかった黒や茶、赤など皮膚の色の変化やその部分が大きくなるなど、気になる変化がある時は自己判断せず、皮膚科専門医に診てもらいましょう。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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