ABC検診でB判定、ピロリ菌除菌すべき?
ABC検診の結果、判定がB群でピロリ菌に感染しているということでした。ピロリ菌は胃炎や胃がんの発生に関係しているそうですが、ピロリ菌がいると胃がんになりやすいですか? ピロリ菌を除菌すれば、胃がんのリスクを減らすことができますか?
男性/40代
2024/06/22
ABC検診のB群は、ピロリ菌に感染しているものの(ピロリ菌・陽性)、胃粘膜の萎縮はないか、あっても軽い状態(ペプシノゲン値・陰性)です。わずかですが、胃がんが発生する可能性があります。ただし、ピロリ菌を除菌することで、胃がんの発生を減らすことができると考えられています。
ピロリ菌に感染した人がすべて胃がんになるわけではありませんが、ピロリ菌は胃の中にすみついて胃炎を起こします。そして、胃炎をくり返すことによって、胃粘膜が萎縮して胃・十二指腸潰瘍、胃がんなどの原因になります。
ピロリ菌に感染していない人から胃がんが発生することは、ごくまれですが、ピロリ菌感染が長いと、胃粘膜の萎縮が進み、萎縮性胃炎をおこして胃がんが発生しやすくなります。
ただし、過去に除菌治療を受けたことがある人は、以後のABC検診では判定が変わることになります。つまり、本来のA群(ピロリ菌未感染者の超低危険群)ではないのに、見かけ上はA群と判定されてしまうのです。医師との問診で、過去のピロリ菌除菌歴を必ず伝えるようにしましょう。
また、ピロリ菌を除菌すると、胃がんのリスクは低くなりますが、未感染のA群とは異なります。除菌後も必ずX線検査や内視鏡検査などを受けることをおすすめします。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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