Question

30代女性です。風疹の予防接種を受けるべき?

風疹にかかった記憶はなく、予防接種を行ったかどうかもわかりません。現在、独身ですが、予防接種を行ったほうがよいのでしょうか。

女性/30代

2021/12/21

Answer

風疹の抗体を持たない、または抗体価が低い女性が妊娠中に風疹にかかると、赤ちゃんに先天性風疹症候群が発生するケースがあることから、国では風疹の予防接種の啓発活動を行っています。女性の場合、1977年度から公的制度の下で予防接種を受けるようになっていますが、過去に風疹にかかったり、予防接種を受けたりした記憶がない場合には、抗体検査を受けて風疹の抗体を十分に持っているかどうかを確認するとよいでしょう。


抗体検査の結果、抗体価が低い場合は予防接種を受けることがすすめられます。また、抗体検査をしなくても予防接種を受けることは可能です。過去に知らないうちに風疹にかかっていたり、予防接種を行っていたりしたとしても、予防接種で抗体がより強化され予防効果は高まります。


女性が風疹の予防接種を行うときは、妊娠していないことが確実な時期(月経中、月経直後がよい)を選ぶ必要があります。妊娠の可能性がある、もしくは判断できない場合は、次の月経を確認してから接種を行います。妊娠中は風疹の予防接種を受けることはできません。また、接種後2か月間は避妊が必要になります。


風疹の予防接種は、1歳児、小学校入学前1年間の幼児については、多くの市区町村で定期予防接種として無料で受けられますが、そのほかの人は自費となります。市町村や健康保険組合によっては、予防接種費用の補助がある場合もあり、念のため確認することをおすすめします。なお、風疹の抗体検査を受ける場合も自費診療です。あらかじめ、費用などを医療機関で確認してください。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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