風疹ウイルス抗体検査 <妊婦健診>

最終編集日:2022/7/29

風疹は、発熱、発疹、リンパ節の腫れなどが起こるウイルス感染症で、免疫のない妊婦が妊娠初期に感染すると、胎児に白内障、先天性心疾患、難聴などをひき起こすことがあり、先天性風疹症候群と呼ばれています。
そのため、妊娠初期に血液検査で、妊婦に風疹ウイルスの抗体の有無と、抗体がどのくらいあるかを検査します。風疹抗体価検査(HI法、EIA法)でHI法の場合、32~128倍という数値なら適度な抗体があると判定されます。8倍未満は陰性(抗体なし)、16倍以下は抗体量が不十分、256倍以上の場合は最近の感染が疑われるため、追加検査を行って妊娠中に感染した可能性があるかを調べます。
一方で、陰性または抗体量が不十分な場合は、風疹は飛沫、接触で感染するため、できるだけ人混みを避ける、同居家族に抗体検査やワクチン接種を検討してもらうなど、感染予防対策が必要です。

監修

JR東京総合病院産婦人科 医長

松浦宏美

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