副甲状腺がん

ふくこうじょうせんがん

最終編集日:2021/12/21

概要

副甲状腺とは甲状腺の裏側にある4つの米粒大の臓器で、副甲状腺ホルモン(ペプチドホルモン)を産出しています。ペプチドホルモンは体内のカルシウムバランスを整える働きをもっています。

副甲状腺にできる腫瘍は良性がほとんどですが、まれに悪性のケースがあります。これが副甲状腺がんで、ペプチドホルモンを過剰に分泌するため、副甲状腺機能亢進症の検査や治療の過程で発見されることが多い病気です。

原因

副甲状腺がんの原因はわかっていませんが、家族性孤立性副甲状腺機能亢進症や多発性内分泌腫瘍1型症候群などの遺伝性疾患をもつ人は発症リスクが高くなります。

症状

副甲状腺がんの症状の多くは、ペプチドホルモンの過剰分泌による高カルシウム血症によるものです。

高カルシウム血症とは、血液中のカルシウムの量が増えすぎた状態です。おもな症状には、嘔吐、食欲不振、のどの渇き、筋力低下、排尿回数の増加、体重減少、便秘、首の腫れやしこりなどがあります。

検査・診断

頸部の視診、触診を行い、血液検査でペプチドホルモンが過剰に分泌されているかを調べます。過剰分泌が確認できれば、腫瘍の場所や大きさを特定するためにCT検査、MRI検査、PET検査などの画像検査を行います。

ただし副甲状腺の腫瘍は、細胞の外観からだけでは良性と悪性の判別がむずかしく、細胞診が必要になるケースもあります。

治療

副甲状腺がんの治療は手術療法が一般的です。症状によっては術後に放射線療法や抗がん剤による化学療法を行うこともあります。

また副甲状腺がんでは高カルシウム血症に対する治療を行うことがとても重要です。尿量を増加させる、カルシウムの血液中への吸収を抑える、副甲状腺ホルモンの分泌を抑えるなどを目的とした薬による治療が並行して行われます。

セルフケア

病後

術後には体調管理や再発防止のために定期的な診察と検査が必要です。とくに高カルシウム血症に対する薬を服用している場合は、決められた期間を守ってきちんと飲みつづけることが大切です。

監修

寺下医学事務所 医学博士

寺下謙三

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