経口補水液には飲むタイミングがある!

最終編集日:2023/7/12

気温が上がり、熱中症予防のための呼びかけを見聞きするようになりました。その際に登場するのが「経口補水液」です。しかし、これがどのような飲み物で、どのタイミングで飲めばいいのかは、意外と知られていないものです。もしものときのために、確認しておきましょう。


●どんな飲み物?

脱水症を食事療法で治療するために、医学的知見から配合された食品です。

食塩とブドウ糖を水に混ぜたものであり、これを飲むことで体内の水と電解質(ナトリウム、カリウム)のバランス維持に役立ちます。療養のための食品なので、一般的なスポーツドリンクに比べると電解質の濃度が高いのが特徴です。


●いつ飲むもの?

脱水を伴う熱中症(軽度から中等度)にかかったとき、ノロウイルスやロタウイルスなどの急性胃腸炎、インフルエンザなどにかかり発熱・下痢・嘔吐などによって脱水状態にあるとき、高齢者が水分をとれないときなどに、経口補水液が推奨されています。

健康な人が熱中症対策として、通常の水分補給として飲むのはふさわしくありません。電解質(塩分など)が多く含まれているため、高血圧の人や腎機能が低下している人が日常的に摂取すると、かえって健康を脅かす恐れがあります。


経口補水液はあくまでも食事療法に用いるものです。めまい、ふらつき、からだのだるさ、頭痛、皮膚や唇の乾燥、吐き気、汗が出ないなどといった脱水症状が現れたときに、飲むようにしましょう。

監修

保健同人フロンティアメディカルチーム

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