乾燥肌を守るスキンケア

最終編集日:2024/9/30

乾燥による肌トラブルが気になる季節。手が乾燥して指がカサカサになったり、足のかかとがひび割れたりするのを防ぐには、しっかりと保湿をすることが大切です。

特に手指は水仕事や手洗いで、肌が荒れやすくなります。手荒れを防ぐには、水仕事や手洗い後はよく手の水分を拭き取り、保湿用の軟膏やクリームを塗るようにしましょう。また、入浴後も肌が乾燥しやすいので、気になる箇所は軟膏やクリームを塗って保湿するようにします。


●軟膏とクリームの塗り方のポイント

せっかく軟膏やクリームを塗っても、使う量が少ないと十分な効果は得られません。使う量は1回約0.5gが適量です。チューブタイプ(25g、50gの容量の場合)なら、人さし指の先端から第一関節まで絞り出した長さを目安にしてください。この量を片手のひらと、手の甲に塗ります。手のひらだけなら、両手に塗れます。

塗り方としては、皮膚の溝に塗り込むようにするのがポイント。手の甲の場合、皮膚の溝に沿って、親指から小指への横方向にやさしくなでるように塗ると、軟膏やクリームが浸透しやすくベタベタしません。


●保湿塗り薬のヒルドイド®について

保湿塗り薬のヒルドイド®(マルホ株式会社)は、本来、皮脂欠乏性湿疹、アトピー性皮膚炎の患者に処方される薬ですが、美容目的で処方を受けるケースがあり、問題となっていました。

2024年10月から、ジェネリック医薬品(後発薬)の発売から5年以上経過したもの(長期収載品)や、ジェネリック医薬品への置き換え率が50%以上になったものについては患者の自己負担額が引き上げられますが、ヒルドイド®もその対象となっています(医療上、必要があると認められる場合は自己負担引き上げの対象外)。



監修

埼玉県済生会川口総合病院 主任部長

高山かおる

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