乾燥肌でかゆがっている子ども
4歳の子どもの乾燥肌がひどく、皮膚科で処方された炎症止めなどの薬を塗っていますが、よくなりません。全身をかきむしっている子どもを見ると、つらいです。薬のほかに、食事や日常生活で何かできることはありますか?
女性/20代
2024/05/29
乾燥肌で通院していらっしゃるとのこと。生活に支障を感じるような症状が続くと、ご家族も心配が募ることでしょう。
肌の調子を整えるためには、まず栄養バランスのよい食事を心がけることが大切です。
ビタミン不足は皮膚の代謝に影響を与えるとされており、なかでもビタミンA、B2、B6、Eが多く含まれる食品はしっかりとり入れるようにしましょう。
●ビタミンA
鰻やレバーなど動物性食品、にんじん、かぼちゃ、モロヘイヤなどの緑黄色野菜、卵や乳製品
●ビタミンB2、ビタミンB6
レバー、サンマやサバなどの魚類、乳製品、野菜、納豆、バナナ、サツマイモなど
●ビタミンE
アーモンドなど種実類、かぼちゃ、サーモンやマグロの缶詰、緑茶など
また、入浴の習慣も見直してみましょう。体を洗うときにはタオルなどで強くこすらないようにし、乾燥や湿疹があるときは泡立てた石けんでやさしく洗う程度にとどめます。石けんは十分に洗い流すようにしましょう。
タオルは、ナイロンや麻ではなく、木綿を選びます。長湯や熱いお風呂は避けましょう。本来 必要な皮脂まで洗い流してしまい、肌の乾燥を進めてしまいます。硫黄分などを含む入浴剤は角質層や脂を取り去るので、使わないようにします。
入浴後はさっとタオルで水分を押し拭きし、すぐに保湿剤を塗って皮膚を保護しましょう。汗をかいたら、冷たく濡らしたタオルなどでそっと拭きとります。かゆみに対しても、できるだけかきむしらず肌を冷やしながら適切な薬を使用し、乾燥が目立たない夏場でも皮膚の保湿を継続的に行うようにします。
寝不足・疲れすぎも肌に影響しますので、子どもに十分な睡眠時間を確保できるように規則正しい生活を心がけましょう。
疑問点があれば、遠慮せずに医師に相談してください。特に、症状を悪化させる要因やアレルギーなどが考えられる場合、また薬の効果の度合いなど、お子さん自身ではまだ説明ができないため、ご家族が観察したお子さんの様子を医師に伝えるとよいでしょう。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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