おならに変化があったら?

最終編集日:2022/10/10

生理現象とはいえ、人前で音やにおいがするとどうしても恥ずかしい気持ちになってしまう「おなら」。その正体は、大腸のガスです。


多くの場合、おならは心配するものではありません。

もしもにおいが変わった、量が増えたというときは、慢性便秘症の影響が考えられます。お通じが腸の中で長くたまっていると、おならが増えてにおいは強くなるものです。

精神的ストレスや運動不足により、腸の動きが止まってしまうことで便秘は起こります。おならに悩んだときは、まず便秘を解消するアクションをとるといいでしょう。整腸剤の服用もおすすめです。


ただし、病気が関係していることもあります。

●感染性胃腸炎……ノロウイウルスやサルモネラ菌などによる、感染性胃腸炎にかかっているときは、たとえ下痢をしていてもガスが発生することがあります。


●血便(腸の病気)……腸の中で血液が腐敗すると、ガスが発生することも。血便が出る原因とし、大腸がん、潰瘍性大腸炎、胃がんなども考えられます。血便が長く続く場合は、一度検査を受けることをおすすめします。


●過敏性腸症候群(IBS)……ストレスで腸が刺激に対して過敏になっている状態。女性に多く、女性は便秘、男性は下痢に傾く傾向があります。この便秘や下痢がガスの原因ということも。薬物療法で状態を改善することができます。


●月経……女性は月経の前になると便秘気味になり、月経がはじまるとおなかが緩くなるもの。ただし、それがあまりにも極端でひどいなら、ホルモンのコントロールで症状を緩和させることもできます。


おならは腸が動いている証拠なので、実は出ているほうが安心です。しかし、社会的には恥ずかしいとされてしまうため、運動不足やストレスに気をつけ、便秘を解消するようにしましょう。

これから寒い季節になると、からだが緊張して便秘になりやすくなります。からだを温めてストレスを緩和する、水分をしっかりとる、ウォーキングのような適度な運動など、腸の状態を整えることが大切です。

監修

鳥居内科クリニック 院長

鳥居 明

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