後鼻漏が続き不快。改善のためには受診が必要?

女性/30代
2025/12/11

春と秋には軽度の花粉症がありますが、花粉症の時期以外でも、のどのほうに鼻水が流れる後鼻漏が慢性的に続いていて不快です。受診しないと改善しないのでしょうか。

この質問への回答

みんなの家庭の医学メディカルチーム

後鼻漏(こうびろう)とは、鼻水が鼻の穴のほうではなく、のどに流れる症状のことをいいます。

鼻水は、吸った空気の加湿と保温を行い、空気中のほこりやごみを吸着することで気管や肺に入ることを防ぐ役割があります。健康なからだでも常につくられ、無意識のうちに飲み込んでいます。この鼻水の分泌量が多くなったり、粘り気が増えたりすると、のどに流れる症状として自覚されます。

後鼻漏の特徴的な症状は、のどの奥の不快感です。おもに、のどの後方に粘りの強い鼻水が張りついて不快感を覚えます。ほかにも、痰がのどに張りついたり、痰が絡んだ咳が出たりするなどの症状が起こることもあります。


後鼻漏の原因には、かぜ、慢性副鼻腔炎(蓄膿症)、アレルギー性鼻炎、加齢などがあります。原因となる病気を治療することで、症状の改善が期待できます。

副鼻腔炎が原因の場合は抗生剤や去痰(きょたん)剤の使用、アレルギー性鼻炎が原因の場合はアレルギー薬や抗ヒスタミン剤が有効です。ステロイドのネブライザーが効果的なこともあります。原因がはっきりしない場合や加齢に伴う症状であれば、セルフケアを中心に行います。日常生活でできるセルフケアとしては、適度な湿度を保つことが大切です。日頃からマスクを着用すると、鼻の保湿、保温に有効です。また、こまめに水分をとり、鼻水の水分を増やすことで、鼻水が排出されやすくなります。


ご相談者の場合、不快な症状が続いている様子ですので、一度、耳鼻咽喉科を受診し、原因や治療について相談されることをおすすめします。


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