1型糖尿病の治療中に日常生活で気をつけることは?

女性/40代
2025/12/10

12歳の息子が1型糖尿病と診断され、インスリン治療をしています。食事など、日常生活の中で気をつけてあげたほうがよいことについて、アドバイスをお願いします。

この質問への回答

みんなの家庭の医学メディカルチーム

息子様が1型糖尿病でインスリン治療を行っているとのこと、お子様の心身のご負担はもちろんのこと、ご相談者にとりましても心配なお気持ちで過ごされていることとお察しいたします。

以下、1型糖尿病での日常生活の注意点をご紹介します。参考になさってください。


●食事について

特別な食事制限は必要ありません。肥満にならないよう、バランスよく摂取しましょう。

糖分を多く含んだ甘いジュース類には注意が必要ですが、適量であれば、おやつをがまんする必要もありません。

食事やおやつでどのくらい血糖値が上がるか、どの時間帯に血糖値が下がりやすいかを把握し、食べるものの内容や量を調整する必要があります。インスリンの投与量も含めて、医師や管理栄養士とこまめに相談されるとよいでしょう。


●運動について

運動についても、特別な制限はありません。一方、運動をすることでエネルギーが消費されますので、低血糖を引き起こす可能性があります。運動量や時間に応じて、インスリンの投与量を減らしたり、おやつを食べるなどの調整を行う必要があります。また、低血糖が起こった際に、すぐにブドウ糖が摂取できるよう準備しておくことも必要です。


●学校や自宅で

インスリンをいつ、どのように注射するか、低血糖が起きたときの方法について、担任の先生や保健の先生と相談されることが大切です。保健室にブドウ糖やグルカゴン注射を置かせてもらう、使用方法を確認しておくなど準備をしておきましょう。

体育や課外活動など、からだを動かす場合には、事前におやつを食べたりなどの対応が必要な場合もあります。おやつには何を食べるのか、どこに置いておくのか決めておくとよいでしょう。


成長に伴い、病気の捉え方や付き合い方は変化していきます。お子様やご家族も戸惑われることもあるかと思いますが、1型糖尿病があっても、ほかの人と変わらない生活を送ることが可能です。周囲の人の協力が必要な場合もありますので、医療従事者や学校の先生、親せきや友人など、困ったときに相談できる体制を整えておきましょう。


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