坐骨神経痛かも…病院で受ける検査や治療とは?

女性/50代
2025/12/09

半年くらい前からお尻から太ももにかけて、しびれるような痛みがあります。坐骨神経痛ではないかと思うのですが、病院に行ったら、どんな検査や治療を受けるのでしょうか。

この質問への回答

みんなの家庭の医学メディカルチーム

坐骨神経痛は病名ではなく、腰からお尻、太もも、足にかけての痛みやしびれを指す症状の総称です。臀部(でんぶ)、下肢の後ろ側と外側、足指までと、症状は広範囲に現れます。

おもな原因は腰椎の病気で、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、腰椎変形すべり症などが代表的です。稀ですが、骨盤内腫瘍、子宮筋腫などの骨盤内の病気が関与することもあります。


診断では、痛みやしびれについて詳しく問診をし、診察で知覚障害や筋力低下など、神経症状を調べます。さらに「ラセーグ徴候テスト」などの神経学的テストで坐骨神経の刺激状況を確認し、必要に応じて、X線・CT・MRI検査を行います。

整形外科領域の診察や検査で異常を認められない場合は、膀胱がんや子宮筋腫などの骨盤内疾患も疑い、専門領域の診察と検査が必要となります。


治療は、原因疾患への対応が基本になります。症状緩和のためには、まず消炎鎮痛薬(NSAIDs)が使われます。痛みが強い場合には、神経ブロック(痛みを起こしている神経やその周辺に局所麻酔薬を注射する方法)が行われることもあります。そのほか、痛みを悪化させない範囲で体を動かす運動療法が行われることもあります。多くの場合、時間とともに症状は改善しますが、保存療法で改善しない場合や、膀胱・直腸障害など重度の症状がある場合には、手術が検討されます。


ご相談者の場合、半年以上続いているとのことですので、整形外科を受診して詳しい診察と検査を受けることをおすすめします。


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