1型糖尿病と2型糖尿病の違いとは
糖尿病には1型と2型があると聞きました。その違いを教えてください。
この質問への回答
みんなの家庭の医学メディカルチーム
糖尿病は、インスリンが分泌されなくなる、またはインスリンが効きにくくなることにより、血糖値(血液中に含まれるブドウ糖の濃度)が高い状態になる病気です。原因によりいくつかのタイプに分けられ、1型糖尿病と2型糖尿病が主な病態であるといわれています。
●1型糖尿病
インスリンをつくりだす、膵臓のβ細胞が破壊されて、インスリンがほとんど分泌できない状態です。はっきりとした原因はまだわかっていませんが、遺伝やウイルス感染がきっかけで、自己免疫が誘導されることが原因であると考えられています。おもに、子どもなどの若い世代で発症し、口渇、多飲・多尿などの症状が急激に現れることがほとんどです。
基本的には、血糖を下げる内服薬は効果がありません。インスリンの分泌が障害されていますので、治療にはインスリンの皮下注射が必須となります。
●2型糖尿病
生活習慣病のひとつで、遺伝的に糖尿病になりやすい人が、肥満、運動不足、ストレスなどをきっかけに発症します。
糖尿病を患っている人の多くは2型糖尿病で、大多数は中高年で発症しますが、近年では子どもの発症も増えてきています。気づかない間に発症し、ゆっくりと進行します。初期は自覚症状がほとんどありませんが、進行とともに、1型糖尿病と同様の症状が現れます。
治療は、食事療法や運動療法などの生活改善を第一に行い、2~3カ月行っても効果が得られない場合には、血糖を下げる内服薬を使用します。インスリンの皮下注射は、適応になる場合と、ならない場合があります。

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