尿酸値が高く再検査に。放置するとどうなる?

男性/30代
2025/08/26

健診で尿酸値が8.0mg/dLとなり、要再検査の判定でした。気になる自覚症状もないため、放っておいても問題ないでしょうか?

この質問への回答

みんなの家庭の医学メディカルチーム

尿酸値が7.0mg/dLを超える状態は高尿酸血症と診断されます。自覚症状がなくても、高尿酸血症の状態が長く続くと、いくつかの健康リスクが考えられます。


まず、痛風発作のリスクがあります。尿酸値が高い状態が続くと、過剰な尿酸が結晶化して関節に蓄積し、突然の激しい関節痛や腫れを引き起こすことがあります。特に足の親指の付け根の関節に起こりやすいですが、他の関節にも発症する可能性があります。

また、尿路結石のリスクが高まります。尿酸が腎臓や尿路で結晶化すると、結石となって排尿障害や痛みを引き起こすことがあります。

さらに、腎機能の低下を招くリスクもあります。高尿酸血症が続くと、腎臓に負担がかかり、腎機能障害につながる可能性があります。


健診で要再検査の判定を受けた場合は、その指示に従って医療機関を受診することが大切です。受診先としては、内科、腎臓内科などが適しています。


生活面では、以下のような点に気をつけることで尿酸値を下げる効果が期待できます。


●肥満の解消

1日の食事の総エネルギー量を抑えましょう。

●アルコールの摂取を控える

特にビールは注意が必要です。

●水分を十分に摂取する

1日2L以上が目安です。

●有酸素運動を定期的に行う

週3回以上、1回20分以上行いましょう。ウォーキングや水泳などがおすすめです。激しい運動(瞬発力を要するような運動や筋肉トレーニング)は尿酸値を上昇させることがあるので、注意が必要です。

●野菜や海藻類を多く摂取する

尿をアルカリ化する効果が期待できます。

●ストレスをためない

自分なりのストレス解消法を見つけ、リラックスする時間をつくりましょう。


ただし、上記の中には、他の検査項目との関連で推奨できない場合もあります。

まずは健診結果を持参して、医療機関を受診しましょう。早めの対応が将来の健康リスクを減らすことにつながります。


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