コロナ後遺症の嗅覚障害はいつまで続くの?

新型コロナウイルスに感染し、1週間ほどで回復しました。後遺症だとは思うのですが、今でも嗅覚障害が残っています。どれぐらい続くのでしょうか。
この質問への回答
みんなの家庭の医学メディカルチーム
新型コロナウイルス感染症にかかったあと、コロナウイルスが検出されなくなっても、倦怠感や嗅覚障害などの症状が持続的にみられることがあります。感染時の症状の有無や年代にかかわらず現れ、場合によっては感染から1年経過したあとまで症状が続く場合もあるようです。
国内では新型コロナウイルス感染症の後遺症の定義はいまだ定まっていませんが、WHO(世界保健機関)では「新型コロナウイルスに罹患した人にみられ、少なくとも2カ月以上持続し、他の疾患による症状として説明がつかないものであり、発症から3カ月経った時点にもみられる」と定義しています。
症状には、急性期から回復したあと新たに出現する症状と、急性期から持続する症状があります。また、症状の程度は変動し、症状消失後に再度出現することもあります。
厚生労働省が公表している新型コロナウイルス感染症の後遺症に特化した診療手引きの中で、こうした症状を「罹患後(りかんご)症状」と名づけています。罹患後症状には、倦怠感や頭痛、動悸、息切れ、味覚・嗅覚の障害、脱毛、記憶障害、集中力低下などがあり、その多くは時間の経過とともに改善していくといわれています。
ご相談者の場合、嗅覚障害が続き、日常生活に支障をきたすようでしたら、耳鼻咽頭科を受診されるようおすすめします。症状の出現の仕方や経過は個人差があるため、医師に現在の状況をくわしく伝え、今後の治療や対処法について相談されると安心でしょう。また、自治体によっては、相談窓口を設置していたり、相談できる医療機関のリストをホームページで公開している場合もあります。


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