父の歩行障害は「特発性正常圧水頭症」か?

2025/06/18
76歳の父が、杖がないと歩きづらい状況が続き、かかりつけ医から「特発性正常圧水頭症(iNPH)」の疑いがあると言われました。どんな病気なのか教えてください。
この質問への回答
保健同人フロンティアメディカルチーム
特発性正常圧水頭症(iNPH)は脳脊髄液の吸収が十分でなくなることで起こります。原因となる疾患がないのに起こり(特発性)、その理由はまだ明らかになっていません。
歩行障害、認知障害、排尿障害が「3徴候」といわれるおもな症状で、それぞれ、90%以上、80%以上、70%以上にみられるとされています。歩行障害が最も早くからみられ、認知障害、排尿障害が加わり、症状は徐々に進行していきます。それぞれの症状は以下のとおりです。
●歩行障害……歩く速度の低下、すり足(ひざが上がらない)、1歩の幅の減少(小刻みの歩行)、左足と右足の間隔が広くなる、転倒、歩き出しに時間がかかるなど
●認知障害……無関心、思考に時間がかかる、反応が鈍くなる、趣味に興味がなくなる、集中力の低下など
●排尿障害……頻尿、尿意を我慢できない(尿意切迫)、尿失禁など
まずはかかりつけ医とよく相談されることが大切です。脳神経外科への受診が必要と判断されたら、今までの経過がわかる検査結果を含めた医療データ(医療情報提供書)を準備してもらい、脳神経外科の医療機関に持参の上、受診されるとよいでしょう。


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