一次性ネフローゼ症候群の初期症状とは?

2025/06/03
一次性ネフローゼ症候群の初期症状について教えてください。
この質問への回答
しみず巴クリニック 腎臓内科
小林顕子
ネフローゼ症候群とは、尿に大量のたんぱくが排出されてしまうために、血液中のたんぱくが減少する病態を指します。ネフローゼ症候群のなかでも原因となる病気がないものを「一次性ネフローゼ症候群」と呼びます。
ネフローゼ症候群では血中 のたんぱくの約50%を占めるアルブミンが減少することで、からだの水分の排出が円滑にできなくなり、むくみや体重増加が現れます。まぶたが腫れぼったい、顔が丸くなる、手足がむくんで指輪や靴がきつくなる、急に体重が増えた、などで異常に気づきます。重症の場合は、胸やおなかに水が溜 まる胸水や腹水が現れます。胸水が貯留すると、息苦しさ、食欲不振、倦怠感などが、腹水が貯留すると腹囲が急激に増大し、息切れ、吐き気・嘔吐、食欲不振、倦怠感が起こります。
また、尿の異常として、尿が泡立つ、尿量が減る、血尿(褐色尿)がみられることもあります。


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