Question

復職したいが、うまく働けるか心配

現在、パニック障害で通院していますが、以前より平気になってきた気がしています。知人の紹介で、税理士事務所で事務員として週3回くらい働かないか、と言われています。離婚して幼い息子がいるので、仕事はしたほうがいいのかもしれませんが、かつて仕事中にパニック発作を起こしたときのことがよぎり、断ってしまいました。本来は働くべきだと思うのですが…。 

女性/20代

2021/12/21

Answer

パニック障害の治療をしながら幼いお子さんを育てていらっしゃるとのことですので、それだけでも大変な毎日をお過ごしではないかと思います。現在はお子さんと二人暮らしなのでしょうか。経済的な面については、公的なものを含め必要な援助を受けていらっしゃるのか、家事はできているのか、また、症状がつらい時には、あなたのご家族など身近な方の助けが得られるのか、さまざまなことが気にかかりました。


今回は、仕事をすべきと思いながらも、発作時の恐怖を思い出して踏み切れなかったという出来事について伺いました。ご自分でも苦しい選択だったのではないかと思います。しかしながら、そのような選択をしたのは、今のあなたの素直な気持ちなのですから、仕方のないことです。まずは自分を責めることなく、ありのままの気持ちを受け入れるようにしましょう。


今働くべきかどうかについては、あなたの気持ちと同時に、主治医の見解も非常に重要な判断材料になるかと思います。主治医が働いてもいいと言っているのに仕事が再開できない、というのと、主治医がまだ働かないほうがいいと言っているのとでは、事情が変わってきます。後者のように、就業不可ということであれば、引き続き療養に専念されることをお勧めします。まずは病状を改善することが、仕事再開への近道と考えてみてください。


もし、就業可能ということであれば、どのような働き方がよいのかも含め、主治医とよくご相談ください。職種や勤務時間についても、主治医からのアドバイスを参考になさるのがいいでしょう。仕事を再開するにあたっては、パニック症状が出た時の対処法についても指導があると思います。例えば、めまいや過呼吸などの症状が出た際には、どのように過ごすと症状が治まるのか、対処法を実際に体験して身につけておく、などです。このようにパニック障害の治療では、症状を避けるのではなく、症状が起きた時にどう対処すればよいかに焦点を当てることで、症状に振り回されずに生活を送ることが非常に重要になってきます。

仕事を再開するとなると、体力的にも精神的にも、さらに負荷がかかることが予想されます。育児にも困難を感じることがあるかもしれません。そのような時に受けられるサポートについて、今から調べて準備をしておいてはいかがでしょうか。そのような備えも安心につながることと思います。ぜひとも、お住まいの地域の保健所や役所の窓口で相談なさってみてください。お子さんのためにも、あなたが健康でいることが何より大切なことです。そのためにも、何か困ったことや判断に迷うことがあった時には、自分一人で抱え込まず、主治医や行政、周囲の方に相談しながら対処していくことを心がけていってくださいね。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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