「後縦靭帯骨化症」の疑い…どんな病気なの?

男性/50代
2025/03/18

肩こりがひどく、指定難病の「後縦靭帯骨化症」の疑いがあるといわれました。どのような病気なのでしょうか?

この質問への回答

東馬込しば整形外科 院長 柴 伸昌

後縦靭帯骨化症は、背骨の椎骨をつなぎ、安定させている後縦靭帯が、硬く骨のようになる(骨化)病気です。硬くなった靭帯は脊髄の神経を圧迫・障害して、さまざまな症状を引き起こします。頸椎、胸椎、腰椎のどの部位にも発症しますが、最も患者数が多いのは頸椎後縦靭帯骨化症です。

50歳代での発症が多く、男女比は2対1で男性に好発します。厚生労働省の指定難病となっています。

肩や首のこり・痛み・しびれ、手指のしびれなどから始まり、徐々に、手指の細かい作業ができない(巧緻運動障害)、足のしびれ、立つこと・歩くことの困難、排尿・排便障害など、障害の範囲が広がっていきます。一方、あまり進行せずに症状に変化がないケースもみられます。

治療は保存療法(カラーやコルセットの着用、薬物療法、ブロック注射、リハビリテーションなど)と手術があり、重症の場合には手術が選択されます。


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