マイコプラズマの治療期間は?

2025/02/27
マイコプラズマ肺炎が治るまでの期間は、どのくらいですか?
この質問への回答
東京科学大学 教授
宮崎泰成
マイコプラズマ肺炎は、肺炎マイコプラズマ(マイコプラズマ・ニューモニエ)という細菌に感染することで発症する呼吸器の病気です。主な症状は、発熱、頭痛、全身の倦怠感、咳などです。熱が下がっても、痰のない乾いた咳が3~4週間続くのが特徴です。熱や咳の症状が続く場合は、早めに医療機関を受診して、適切な治療を受けることが大切です。
治療の基本は薬物療法で、マクロライド系の抗菌薬が用いられるのが一般的です。なお、マクロライド系の抗菌薬が効かない場合は、他の抗菌薬を使います。
抗菌薬などを服用して安静に過ごせば、軽度なら1週間程度で回復します。しかし、熱や頭痛の症状が改善しても、咳は長引くことがあり、その場合は咳止めの薬が用いられます。
また、抗菌薬を服用して症状がよくなっても、体から肺炎マイコプラズマ菌がなくなっていない場合もあるので、抗菌薬は途中で止めず、医師の指示どおりに服用することが大切です。
このようなことから、個人差はありますが、マイコプラズマ肺炎が治るまでの期間としては、2~4週間程度と考えるとよいでしょう。


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