家族がヒートショックを起こしたときの対処法

男性/40代
2025/02/27

家族がヒートショックを起こしたら、どのように対処すればよいでしょうか? 具体的な応急処置の方法や、医療機関に連絡するタイミングについて教えてください。

この質問への回答

国際医療福祉大学 教授 前田眞治

軽いヒートショックの場合は、めまいや立ちくらみといった症状が現れます。転倒の恐れがあるので、無理に歩かせたりせず、そばの安全な場所に寝かせ、衣服のボタンなどをはずして緩め、楽な体勢にしてあげましょう。寒ければ毛布などをかけて保温しながら、様子を観察します。水が飲めるようであれば、常温の水を少しずつ飲ませるとよいでしょう。軽症であれば、ほどなく回復することが多いのですが、なかなか回復しない場合はかかりつけ医に連絡して指示を仰ぎましょう。救急車を要請したほうがよいか迷うときは、「#7119」に電話をして相談することもできます。

一方、意識がない、呼吸をしていない、反応が鈍い、胸を痛がっているなどの場合は、心筋梗塞脳梗塞などの重大な病気を引き起こしている可能性があるため、すぐに119番に電話をして救急車を要請しましょう。意識がなくて呼吸をしていない場合は命の危険がありますので、救急隊が到着するまで応急処置を行います。電話口で指示を仰ぎながら、両手で胸骨を何度も強く押す「胸骨圧迫」※を行いましょう。

湯船の中でヒートショックと思われる症状を起こした場合は、意識があって動けるようなら、体を支えてゆっくり立ち上がらせて湯船から出させます。そして、そばの安全な場所に寝かせて様子を観察しましょう。意識がなかったり、動けなかったりするときは、まず湯船の栓を抜いて溺れるのを防ぎ、すぐに救急車を要請しましょう。助けを呼んで抱きかかえて湯船から出すか、それが無理ならそのまま救急車を待ちます。

寒い時期は、いつヒートショックが起こるかわかりません。高齢者や持病のある人が家族にいる場合は、入浴時はなるべくそばにいて、万が一のときにすぐに対処できるように心がけましょう。

※胸骨圧迫(心臓マッサージ)は、動かない心臓を骨の上から圧迫することで血液を循環させる方法です。やり方については、例えば総務省消防庁のサイト(「消防庁 胸骨圧迫」で検索)など、信頼できる機関が作成している動画があるので一度チェックしておくとよいでしょう。


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