白内障手術のタイミングは?
白内障が進んでいるため、眼科で手術をすすめられました。近視や老眼があり、新聞など多少の見にくさはありますが、今のところ車の運転などにも支障はありません。白内障はどのタイミングで手術を受ければよいのでしょうか?

男性/60代
2024/09/23
白内障とは、目の中でレンズの役割をする水晶体が濁って光が通りにくくなり、視力が低下する病気です。加齢に伴って発症率が上昇し、日本では70歳代の約80%以上で発症するといわれています。目の老化現象ともいえるでしょう。
白内障の原因はさまざまですが、もっとも多い原因は加齢です。このほか、外傷(目のけが)、糖尿病などの疾病、紫外線、放射線、ステロイド薬の使用などが原因で白内障となることがあります。
白内障の手術は通常、濁った水晶体を全摘出してしまうため、初期でも症状が進行してからでも、手術自体に影響は少ないと考えられます。手遅れになる病気ではないので、急いで手術を受ける必要はなく、視力がいくつまで低下したから手術を受けなければいけないということもありません。
そのため、白内障の手術を行う一般的な基準は、患者さん自身が生活に不自由さを感じたときとされています。これは、一人ひとりの考え方や生活パターンによって異なってきます。検査したときの視力結果がよくても、実は屋外ではまぶしくて見づらいとか、物が二重に見えて生活に支障が出ているなどのケースもあります。何らかの不自由さを感じている場合に、手術を検討されるとよいと思います。また、眼底や視神経に病気が隠されていると、手術がうまくいっても視力が回復しないことがあったり、白内障以外の問題があって治療を急ぐべきという場合もあります。まずは、手術を受けるタイミングについて、主治医とよく相談されるとよいでしょう。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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