子宮頸がん検診で軽度異形成と判定。今後の注意点は?
会社の健康診断で受けた子宮頸がん検診で、軽度異形成のレベル1と判定されました。婦人科で相談したところ、経過観察といわれましたが、セルフケアなど、何か自分で対処できることはありますか。
女性/30代
2024/08/07
子宮頸部異形成は、軽度異形成(CIN1)、中等度異形成(CIN2)、高度異形成・上皮内がん(CIN3)の3種類に分類されます。
軽度異形成の場合、特別な自覚症状はなく、専門の医療機関で細胞の変化を確認しながら、経過を診ていくことが一般的です。異形成があったとしても、通常は異形成の程度がよくなるケースのほうが多いため、治療の対象にはならず、定期的に経過をみていく方針がとられることが多いです。
ただし、異形成の程度に変化が起こり高度異形成になると、手術など積極的な治療がすすめられるため、今後は指示通りの定期検診を欠かさないことが何より大切になります。
また生活上の注意では、一般的には喫煙や経口避妊薬の使用はリスク要因とされ、避けたほうがよいと考えられていますが、具体的には主治医に確認してください。
以下に一般的ながん予防の留意点をご紹介いたします。(これは全部のがん共通の項目で、この5つを実行することで、免疫力が上がるなど、がんのリスクが半減されるといわれています)
●たばこは吸わない
受動喫煙にも気をつけるようにします。
●節酒を心がける
女性は男性よりも飲酒の影響を受けやすく、適量(ビールなら500ml、ワインなら軽く2杯程度など)を守ることが大切です。
●食事はバランスよくとる
塩分をひかえ、野菜と果物を適度にとり、熱い飲み物は少し冷ましてからとるようにします。
●適度な運動を心がける
具体的には、歩くまたはそれ以上の強度の身体活動を毎日60分行います。それに加えて、軽く汗ばむ程度の運動を毎週60分程度行うことがすすめられています。
●適正体重を保つようにする
男性はBMI(体格指数)21~26.9、女性は21~24.9が、がんによる死亡のリスクが低いことが示されています。
このほか、睡眠時間を確保するなど、規則正しい生活を送ることで、がん予防だけではなく、からだ全体の健康状態を良好に保つためによいといわれています。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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