立ちくらみやめまいは、貧血？ 低血圧のせい？

血圧が低いと、からだに十分な血液が行きわたりにくくなり、脳へ行く血流が不十分になって、立ちくらみやめまいなどの症状が起こります。

血圧の調整で主要な役割を担っているのが自律神経です。自律神経はさまざまな臓器の調節機能をもっています。血圧を調整することも役割の一つです。自律神経の働きが十分でなくなると、適切な血圧、血流を維持できずに症状が起きてきます。

低血圧による症状が強く日常生活に支障がある場合には、低血圧を改善する薬を服用することもあります。

しかし、立ちくらみやめまいなどの貧血のような症状には、血圧低下以外にもさまざまな原因疾患（良性発作頭位めまい症、突発性難聴ほか）が考えられ、それに応じた治療方法となります。

ご家族は1カ月程度、症状が続いているということですから、症状の原因として治療すべき病気がないか診てもらうために、かかりつけ医や近くの内科への受診をおすすめします。受診の際は、これまでの血圧測定の数値を記載したものなどを持参のうえ、相談するとよいでしょう。