怖くて電話に出ることができない
事務系の仕事をしています。外部からの電話が鳴るたびにビクッとしてしまい、どうしても出ることができません。周りから注意されて、電話をとるようにいわれるのですが、頭が真っ白になり、怖くて仕方がありません。
女性/20代
2023/08/14
メールやSNSの普及で、文字中心のコミュニケーションに慣れ親しんだ若い世代の人が、電話という声によるコミュニケーションが苦手なことは自然なことかもしれません。使い慣れていないツールに順応できず、電話が怖くなる気持ちは十分に理解できます。実は、いつの時代も「電話恐怖症」の人は少なくないので、自分だけが特別だと、ご自身を責めすぎないでくださいね。
ただ、いくら仕事上でメールのやりとりが一般的になったとはいえ、ビジネス上の電話は欠かせないツールで、たとえ怖くても逃げ出せないのが現実です。そこで、ご相談者が電話への恐怖心を克服し、落ち着いて対応できるようになる方法を考えていきましょう。
ビジネスでの電話対応は、プライベートの場合とは違い、その方法を一から学んでいく気持ちを持っていればよいということになります。ご自身の職場にも長年培われてきた電話対応の基本があり、ある程度のルールやマニュアルがあるはずです。
自分の職場では「どのような対応をしているのか」を確認し、疑問があれば上司や先輩に質問し、わからないことや知らないことを解消しておくことが大切です。ふだんから「あのように対応ができたらいいな」と思える、お手本のような先輩を探して、その対応の仕方を観察し、真似てみることも有効な手段です。
人は不安や恐怖が高まると、心臓がドキドキしたり、冷や汗が出たりと、さまざまなからだの変化が現れます。頭が真っ白になるという現象は、そのような状況から起こる、思考停止状態なのかもしれません。
まず、そのメカニズムを正しく理解しておきましょう。そのうえで、電話が鳴ったときパニックに陥らないよう「メモは常に用意する」「深呼吸してから受話器を取る」など、自分なりの準備をしておくことで、危険を回避することができると思います。
また、電話がまだ苦手であることを周囲の人たちに正直に伝えてみてはどうでしょう。それによって、先輩たちがご相談者の対応を気にかけて、職場独自のコツなどをアドバイスしてくれたり、サポートをしてくれたりするはずです。
電話対応の達人のように見える先輩たちも、もしかしたら、昔は電話が苦手だったかもしれません。電話が怖いことを隠さず、明らかにすることで、周囲との協力や連携が得られれば、不安や恐怖の改善につながるのではないでしょうか。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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