Question

朝夕、便意でトイレにこもってしまう子ども

中学生の子どもの便通が不安定で、排便に時間がかかるので心配しています。もともと便秘気味でしたが、中学生になってからは、朝夕に便意を訴えトイレに入ることが多く、数十分は出てきません。便秘気味のときもあれば、軟便や下痢気味のときもあるそうです。なにか腸に病気の可能性があるのでしょうか。それとも気持ちの問題でしょうか?

女性/40代

2024/06/07

Answer

早めに受診したほうがよい症状の目安は、腹痛や下痢がひどく、水のような便が長く続いている、血液が混じっている、食欲がない、また食事はしっかりとれているのに体重が減少している、通学の途中や授業中にもトイレに行くことが繰り返されている、症状のことが気になって学業やその他に影響している場合などです。


まずは一度、受診が必要な症状なのかどうかをみるため、水のような便なのか、血液が混ざっていないかなど、便の状態を確認できるとよいでしょう。直接見せるのを嫌がるようであれば、スマホで撮影してもらってもかまいません。


受診をする場合には、まずはかかりつけの小児科、あるいは内科にご相談ください。

子どもの下痢の症状では、検査をしないでまずは軽い整腸剤の服用で改善するか様子をみることが一般的です。

検査を行う場合でも便検査、必要があればX線検査、血液検査程度です。内視鏡検査は負担が大きいので、通常では行われないことが多いと思われます。


もし前述のような症状はなく、子ども自身が排便やトイレに入っていることについてさほど気にしていないようであれば、少し生活を整えながら、経過をみてもよいでしょう。


生活面では、早寝早起きを心がけ、生活のリズムをできるだけ整えていくとよいでしょう。(トイレタイムや睡眠時間を確保できるように子ども自身にも考えてもらいます)

もし、下痢をしやすく腹痛がある場合には、冷たいものは控えめにして、便秘気味のときは野菜や水分を多めにとるとよいです。


便通の状態は、体質的な要素もありますし、生活習慣、忙しさ、精神的な負担などの生活面の影響を受けやすい傾向にあります。思春期であれば、親が心配しすぎて過干渉になりすぎないような配慮も必要となるでしょう。

精神的なリラックスが腸の動きや便通を整えますので、子どもが楽しめる趣味やゆっくりできる時間も大切にしてあげてください。


回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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