腰痛で受診した母が「リウマチ性多発筋痛症」の疑い
70代の母親が、腰の痛みで受診した整形外科で「リウマチ性多発筋痛症」の疑いがあると言われました。精密検査はこれからですが、リウマチ性多発筋痛症とはどのような病気ですか? 甲状腺に関連する疾患との判別が難しいと聞きました。
男性/40代
2024/05/28
リウマチ性多発筋痛症は、肩や太もも、腰の痛みを生じ、特に腕を上げる、起き上がるなど、動作をする時に痛みが強くなるのが特徴です。一般的に起床時から午前中に症状が強くなり、午後になると痛みが軽減します。症状は左右対称に生じ、微熱や倦怠感、食欲低下、抑うつ状態、体重減少がみられる場合もあります。
治療は、副腎皮質ステロイド薬の服用が第一選択ですが、再発を繰り返す場合や副作用の問題がある場合には、抗リウマチ薬を併用することがあります。
また、甲状腺は、のどの下側にある内分泌器官で、身体の新陳代謝を盛んにする働きをもつホルモンを作っています。この甲状腺に炎症などが起きて、機能が低下する病気や亢進する病気にかかる場合があります。そのなかで甲状腺機能の低下をもたらす、慢性甲状腺炎(橋本病)では、血中の甲状腺ホルモン値が下がり、だるさ、疲労感、むくみ、寒気、体重増加、動作緩慢、発汗減少、物忘れ、便秘、筋肉痛などがみられることがあります。
治療は、甲状腺ホルモンの合成製剤を内服し、甲状腺ホルモンを補う治療を行います。ほかにも、甲状腺の病気はさまざまあり、治療法や薬が異なります。
いずれにせよ、精密検査の結果によって診断や今後の治療方針の説明があると思われますので、症状や生活上の注意点など、疑問に思うことは遠慮なく主治医にお尋ねになるとよいでしょう。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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