睡眠不足のときに頭痛が起こる
睡眠不足のとき、よく頭痛に悩まされます。まれに痛みがひどくて仕事にならないときもあり、専門の医療機関を受診すべきか迷っています。
男性/30代
2024/05/28
頭痛があると、脳の病気を疑って心配になることがあると思いますが、以前から同じような頭痛をくり返す場合は、命に影響がない慢性頭痛であることがほとんどです。
ご相談者の場合、睡眠不足がきっかけで頭痛が起こっているようですが、睡眠不足は頭痛を引き起こす原因にもなります。まずは日常のセルフケアを行って様子をみるのも1つの方法です。それでもなお頭痛がひどい場合は、一般的に、頭痛外来や神経内科または脳神経科の受診を検討します。
早めに受診が必要な頭痛は、心身を休めても改善しない、日増しに(時間経過とともに)症状が強くなる、吐き気や嘔吐、意識の低下、手足のしびれなどの症状を伴う、就寝中に頭痛で目が覚めてしまうときなどです。その場合は、速やかに神経内科や脳神経科を受診されることをおすすめします。
受診される場合は、頭痛の様子(どの部分のどのような痛みか、どの程度続いたかなど)や、伴う症状があるか、思いあたる原因があるかなど、今まで頭痛が起こったときのメモを持参されるとよいでしょう。診断の大切な情報になるため、思い出せる限り記録しておくことをおすすめいたします。
また、よい睡眠の確保のために次のようなセルフケアを意識しましょう。
・適切な睡眠の維持には、毎日決まった時刻に起床・就寝することが大切です。多忙でも睡眠時間をできるだけ確保し、規則正しい生活を心がけ、疲れを感じたら早めに休むようにします。
・睡眠時間は6~7時間といわれますが、快適と感じる睡眠時間には個人差があり、季節によっても変化します。日中に眠気で困らないことや、毎日の心身の疲れがほぼ回復していることなどを目安にするとよいでしょう。
・平日の睡眠不足解消のため、休日に寝だめをする方もいますが、長時間の睡眠は却って睡眠の質を低下させることがあります。休日に長めに寝る場合でも、プラス2時間程度を目安にしましょう。昼寝は15時より前の20~30分程度とし、夜の睡眠に影響を及ぼす夕方以降の昼寝は避けます。
・食事は1日3回規則正しくとり、運動の習慣は熟睡を促進するのでおすすめです。
・デスクワークが多い場合は、仕事の合間に適度に休憩をとるようにします。首をゆっくりと回し、肩を上げ下げする、両腕をぐっと天井へ向けて伸ばすなど、肩甲骨を動かすことを意識しましょう。
・ぬるめの入浴は、からだを温めて血流を促し、筋肉の緊張をほぐします。ただし、頭痛がひどいときの入浴は、かえって痛みが増す場合があります。予防策としてとり入れるとよいでしょう。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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