インフルエンザ後に咳が止まらない

インフルエンザは、インフルエンザウイルスに感染することによって起こる呼吸器感染症です。発熱や頭痛、関節痛といった症状に加え、咳や鼻水といった症状がみられることがあります。

ご相談者は、インフルエンザが治った後も咳が続いていらっしゃるのですね。長引く咳は体力の消耗だけでなく、不安が強くなられることと思います。

咳は、空気の通り道にある異物を出そうとする体の防御反応です。咳が出る原因には、細菌やウイルス、気道が炎症を起こして過敏になっていたりなど、さまざまなものがあります。インフルエンザが治った後に咳がしばらく続くことは比較的よくある症状ですが、咳以外の症状の有無がわからないため、インフルエンザの合併症や二次感染（肺炎など）、もしくは他の原因（気管支炎、副鼻腔炎など）によって咳が長く続いている可能性も考える必要があります。

ご相談者は、市販の咳止め薬を服用していても咳の症状が改善せず、2週間以上も続いているとのことですので、再度受診していただき、現在の体の状態や、咳が長引いている原因を調べてもらうことをお勧めします。

咳止め薬にも種類があり、症状や原因（細菌やウイルス、気道炎症など）によっても使用する薬を選択します。診察や検査を受けていただき、ご相談者に合った薬を処方してもらうとよいでしょう。