Question

複視が悪化。眼鏡での対策のみでよい?

5年くらい前から複視があります。足元や遠くを見るときに起こります。眼科で検査を受けましたが、脳などに問題はなく、眼鏡を処方されただけでした。複視は悪化しているようで、車の運転にも不安を感じるようになってきました。今後、眼鏡での対策だけで大丈夫でしょうか?

男性/50代

2024/03/31

Answer

複視は、両目で見たときに1つのものが2つに見えることをいいます。

片目を閉じて見ると1つの像になれば、どちらか片目にだけ複視が起きている「単眼複視」と判断できます。単眼複視では、近視、遠視など屈折に異常があるかどうか、角膜や網膜に病気がないかなど眼球の検査を行います。

片目で見ると普通に見えるのに、両目で見ると複視になる場合は「両眼複視」と診断されます。両眼複視で、眼筋麻痺など、筋肉の異常がない、症状は日によって変化がない、脳の異常が認められない、これらを満たす場合には経過観察の診断となり、状態に応じて遠くや近くを見る眼鏡によって対処していくことが一般的です。


ご相談者は眼科での検査で、脳や目の周囲の神経や筋力、角膜などに問題がないことを確認されています。そのため、近視乱視老眼(40歳以降は老眼年齢といわれる)などの状態と生活スタイルに合わせて、眼鏡で対処していくことになったのだと思います。

ご自身は眼鏡の使用だけという治療法にあまり納得されていないようですが、治療を続けるためにも、次の受診の際に、症状の変化や生活上困っていることなどを主治医に詳しく話し、治療方針や、今後の見通しをきちんと説明してもらってください。

また、生活の中で目を労わるために、次のようなことを試してみてください。


●継続して近くを見続けない。1時間に10分程度、休憩をとる。

●休憩時にはできるだけ遠くを見る。

●ふだんからからだを動かして血行をよくする。

●十分な睡眠、休養をとる。

●目のこりをほぐすマッサージ(目の上下の骨に沿って内側から外側に向かって指で優しく押して血行をよくするなど)を続ける。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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