脂肪肝の原因と生活の留意点は?
健康診断で、血液検査の結果はよかったのですが、腹部超音波(エコー)検査で脂肪肝を指摘されました。脂肪肝の原因やふだんの生活での留意点を教えてください。
男性/30代
2024/02/09
脂肪肝は、肝臓に中性脂肪が蓄積した状態です。一般的な脂肪肝の原因は、アルコールの多飲、血糖値が高い、肥満などですが、栄養の偏りや高カロリーの食品をとること、夕食の摂取カロリーが多いこと(朝や昼より夕食の摂取カロリーが多い)、運動不足なども影響するといわれています。肉、魚、大豆、卵などに含まれるたんぱく質の摂取量が極端に少ないときも肝臓内に脂肪が蓄積することがあります。また、脂肪肝は脂質異常症、糖尿病、高血圧症との合併率が高く、肝臓の脂肪の蓄積が高度になると肝機能に異常がみられるようになります。
体重が適正で、血液検査に異常がみられない場合も、食事のとり方や飲酒の習慣、運動量などが影響し、脂肪肝が起こり得ます。しかし今後、健康診断などの腹部超音波検査で経過をみていくのと同時に、生活習慣を見直すことで改善が期待できます。
以下に生活の留意点をご紹介します。
●身長と体重のバランスを保っていきましょう。
●運動不足なら、ウォーキングなどの有酸素運動を心がけましょう。通勤時間や昼休みを活用すると、特別な運動の時間をつくらなくても無理なく活動量を増やすことができます。
●飲酒量はできるだけ減らすことを心がけましょう。適度な飲酒量を守り休肝日を作るようにします。適度な飲酒量の目安:ビール中瓶1本500mL、清酒1合180mL、焼酎(35度) 1合180mL、ワイン1杯120mL、ウイスキーダブル60mL。
●飲酒を含め、夕食の時間は午後9時までが理想です。できるだけ早めの夕食を心がけるとよいです。
●1日3回の食事はできるだけ均等にとります。肉の脂身やナッツ類など脂肪の多い食品は控えめにして、食物繊維の豊富な野菜や海藻類を積極的にとるようにします。乳製品は低脂肪がおすすめです。
●間食など、糖分の多く含まれるものは、控えめにします。
●食べる順番を工夫します。食物繊維が豊富な野菜や海藻から食べ、次に肉や魚などのたんぱく質、最後に主食の糖質をとることで、血糖の上がり方が緩やかとなり、脂肪肝の予防となります。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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