便が出づらくお腹の調子が悪い

真っ赤な血液が出る、便の表面に血液が付着している場合は肛門付近からの出血で、排便の途中からポタポタと出血したり、便器が真っ赤になったりすることも珍しくありません。原因は、痔核（いぼ痔）によるものが多いのですが、硬い便の排便後に、肛門の痛みとともに出血がある場合には、便が硬いことで肛門が切れていることもあります。

腸の状態は、生活習慣の影響を受けることも多く、例えば、忙しさやストレスなどにより、腹部が張るなどの症状がみられることもよくあります。ご自身で腸の調子を整えるためのケアを行っても、出血や不快な症状が続く場合には、念のため、消化器科や外科を受診して相談されると安心でしょう。

便通を整え、腸の状態をよくすることで不快な症状が改善しやすいかと思います。便秘傾向がある場合は、排便時に肛門の負担が出てくるので、医師に相談のうえ、必要に応じて薬でコントロールする場合もあります。以下に、日常生活の留意点をご説明します。

●朝は忙しいものの、排便リズムを得るために10分程度はトイレに座るようにします。

●朝食をしっかりとるようにしましょう。野菜などの食物繊維も不足しないようにします。

●適度にからだを動かすようにしましょう。

●腹式呼吸も効果的です。

●十分な睡眠時間をとることも腸の円滑な運動につながります。

●肛門部は清潔を心がけます。

●水分をしっかりとりましょう。