Question

特発性間質性肺炎との診断。経過観察で大丈夫?

半年前に特発性間質性肺炎と診断されました。調べると難病指定の病気で驚きました。しかし、呼吸器内科専門医の主治医からはあまり病気の説明がなく「しばらく様子をみましょう」と言われています。来週、受診の予定ですが、このまま何もしなくてよいでしょうか? 現在、乾いたせきが出ていて、せき止め薬を服用しています。

男性/60代

2023/12/14

Answer

間質性肺炎は、ガス交換(酸素と二酸化炭素の交換)をする肺胞の壁などの「間質」に炎症が広がり、炎症が修復する過程で組織が線維化して硬くなり、ガス交換の機能が低下する病気です。関節リウマチなどの自己免疫疾患や、塵肺、慢性過敏性肺炎、薬剤性、感染症などが原因になりますが、原因の特定できないものを「特発性間質性肺炎」と呼んでいます。


特発性間質性肺炎には、9つのタイプがあるとされ、治療法も異なります。最も頻度の高い「特発性肺線維症」は50代以上の男性に好発し、喫煙が発症に大きく関与することが明らかになっています。特発性間質性肺炎は、厚生労働省の難病に指定されています。現段階では根治療法が見つかっていないため、治療は対症療法が中心になります。


ご相談者は、呼吸器内科専門医に診断を受け、主治医は治療に積極的ではないということです。現時点では乾いたせきが続くということで、症状が強くなければ、経過観察のみという場合もあります。まずは来週、受診する際に、主治医に現在の不安な気持ちを話し、今後の治療方針などを詳しく説明してもらうことをおすすめします。


また、特発性間質性肺炎は、かぜなどの呼吸器感染症にかかると急に呼吸状態が悪化することがあるので、かぜやインフルエンザなどの予防が必要です。そのほか、以下のようなことに留意して、症状の悪化を防ぐようにしてください。なお、日常生活の注意などは個々の状態に応じて異なるので、主治医から直接指導を受けるとよいでしょう。


●禁煙。

●規則正しい生活で体調を崩さないようにする。

●安定した室温と適度な加湿を心がける。

●外出時には衣類の調節をして温度差を少なくする。

●食事は少量頻回がすすめられる。

●定期的な体重測定で日常的に管理する。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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せき

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