妊娠4カ月の腹痛や下痢への対処法

一般的な妊娠4カ月前後の特徴をご説明します。下腹部の膨らみはまだそれほど目立ちませんが、妊娠11週末ごろから子宮は握りこぶし大ほどになり、今後もどんどん大きくなっていきます。大きくなった子宮は腸や膀胱を押すため、下腹部に圧迫感を感じたり、足の付け根がつったように感じたりします。こうした影響で、頻尿や便秘、下痢などが起こりやすくなります。症状の現れ方や、感じ方には個人差があり、姿勢によっても症状に変化があるかもしれません。

また、腸の蠕動（ぜんどう：収縮）運動が活発だと、腹痛や下痢症状を伴う場合が少なくありませんが、排便とともに腹痛が軽減することが多いでしょう。もし、排便しても腹痛が軽減しない、痛みが次第に強くなる、下痢の頻度が多くなるような場合は、主治医への相談をおすすめします。心配な症状のときは、まず医療機関へ連絡し、次回の健診まで様子をみてもよいか、診察を早めるべきかを判断してもらうとよいでしょう。
つわりのある間は、食べられる時に食べられる物をとっていただければよいのですが、下痢症状があるので、冷たすぎないもの、繊維質の少ないものを選ぶとよいでしょう。つわりが治まったら、栄養バランスを考えた食事を心がけ、適度にからだも動かすようになさってください。